2021.12.13
発達をサポートする運動療法とアロマセラピーの統合
日本アロマセラピー学会学術総会にてワークショップを担当しました。
学会の委員をされる久保浩子さんにお声がけいただきました。
久保さんの日ごろ療育にも携わり、アロマセラピーを子供たちに提供していらっしゃいます。
今回のワークショップは
小児のための個別化アロマセラピーという枠の中で
一人ひとりにあわせた運動プログラムとアロマセラピー
「運動プログラムにアロマセラピーを統合する」
というタイトルで行いました。
発達障害を持つ子ども達の中には、極端に運動が苦手だったり、手先が不器用な子どもがいて、これは「発達性協調運動障害:Developmental Coordination Disorder)」である可能性が知られています。
DCDは自閉スペクトラム障害(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習障害(LD)に数十%程度みられ、また大人になっても高い頻度で残存するとされています。
適度な運動は、健康的な生活をおくるために重要ですが、DCDのある子どもたちは運動に対する苦手意識があることが多く、運動習慣が身につきにくくなっています。
このようなケースで発達を促す運動プログラムは、とりわけ、一人ひとりの状況や個性を踏まえ、柔軟なプログラムを組むことが重要です。
本ワークショップでは発達のサポートと個別化プログラムという点にフォーカスし、前半の10分間は運動について、後半の10分では久保先生と共に対談をしました。
健康的な発達には、睡眠や食事と共に運動が大変重要な柱ですが、ここにアロマセラピーを組み合わせることで、日常のストレスマネジメントや学習のための集中、パフォーマンスを高めることに役立ちます。
子どもたちの教育は、一昔前の一斉指導のみだった時代から、「一人ひとりにあった働きかけ」へとシフトしつつあります。さまざまな特徴がある子どもたちは発達段階にあった運動プログラムやアロマセラピーを取り入れることで、子どもたちの力が効果的に引き出されていきます。
これまで、運動指導とアロマセラピー活動を20年以上行ってきましたが、ここ10年くらいは、特にその両方の相乗効果というのを現場で感じています。
原始反射統合とアロマセラピーなど、両方を取り入れて伝えられる人が増えていったら、子どもたちにもっともっと「安心して、のびのび成長する」楽しさが伝えられなと考えています。
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自然療法の国際総合学院IMSI