2025.02.12
アロマ x タッチングで、なぜ痛みが取れるのだろうか……?
HEARTS(ハーツ)というセラピーは、ベビーから高齢者まで、身体・精神・スピリチュアルな痛みにも対応することができる、即効性のある痛みの緩和テクニックです。
軽度の痛みから重度の痛みまで、本人や家族が希望する限り、どんな場所でも、どんな病状の方でも、どんな治療を受けている方でも、安全に受けていただくことができます。
つまり、禁忌がありません。
そのため、イギリスやオランダでは多くの医療機関やホスピスなどで取り入れられています。
ホスピスでは、アロマセラピストがHEARTSをすることでモルヒネの量が最小限に抑えられるため、終末期の患者さんが安定した思考で旅立ちの支度をすることをサポートするのだそうです。
それにしても、アロマ x タッチングで、なぜ痛みが和らぐのでしょうか?

さまざまな精油は鎮痛作用を持ちますし、「ゲートコントロール理論」で証明されているように、タッチング(触覚)には痛みを和らげる作用があります。
しかし、それだけではありません。
「アロマセラピストは、クリエイティブであれ!」これは、ジョナサン先生の名言で、HEARTSの重要な要素でもあります。
HEARTSのランダムで予測不能な手の動きは、クライアントの脳を(良い意味で)混乱させ、か痛みから気を逸らすのです。
アロマは、皮膚に塗布する訳ではなく、フワリと香らせるだけですので、必要に応じて天然精油以外も使用可能です。
クライアントの「想い出の香り」が森林や花やハーブであれば天然の精油が役立ちますが、すべてのクライアントがそういう訳ではありません。
そんなときは、昔使っていたシャンプーや香水、合成フレグランスでも良いので、クライアントの「想い出の香り」に使づけるのが、痛みの緩和にはベストなのです。
因みに……、私事ですがベトナム留学中にガソリンスタンドを経営する家に下宿していたので、今でもガソリンの匂いが私には「想い出の香り」です。

ジョナサン先生のHEARTSでは、必要に応じて小道具も登場します。
そのひとつが”Twiddle muff(手でいじるマフ)”と呼ばれる円柱型のニット小物です。
「マフ」とは、手を温めるための防寒具ですが、これにボタンやポンポンなどの飾りを付けることで、さまざまなテクスチャ(触感)を持つ素敵なセラピーグッズとなります。

クライアントは、マフの肌触りを味わい、思い出の香りを嗅ぎながら、「想い出の人」と会話をすることで、痛みを忘れていきます。
これは、痛みだけではなく、認知症やパーキンソン病など神経疾患の患者さんや、身近な人を亡くした方へのグリーフケアにも活用されています。
他には、「セラピストの声掛け」も重要な要素です。
通常のセラピーでは、セラピストは「お力加減はどうですか?」「寒くはありませんか?」など、相手を気遣うために声掛けをするかもしれませんが、ジョナサン先生のHEARTSは斬新です。
イメージ誘導により、患者さんが好きな場所に旅をして、音楽とともに歌ったり踊ったり、ワインを飲んだりして、大切な人たちと楽しい時間を過ごすのです。
患者さんはその間、痛みを忘れるだけでなく、心を開放し、愛を感じ、自分の人生を祝福し、謳歌しているのです。

それまで、ベッドの中で一日中痛みと闘っていた人が、HEARTSを受けることでスッカリ痛みを忘れ、笑顔になれる瞬間が多々あるのだそうですよ。
このように、ジョナサン先生のHEARTは、”あの手この手”を使って、受け手を笑顔にしていきます。
HEARTSで大切なこの自由な発想、遊び心、そしてクリエイティビティは、痛みの緩和という分野だけではなく、人のケアをするセラピストなら、どんな方でも必要な要素です。
ターミナルケアの領域で長年経験を積み、数え切れない程の生と死に向き合ってきたジョナサン先生は「アロマセラピストが介入することで、QOLは人生の最後の最後まで保つことができる!」と断言しています。
人生の最後の最後までQOLを保つ……、これは人にとっての最高の望みであり、そのサポートをさせていただくことはアロマセラピストにとって最高の喜びではないでしょうか。
2024年4月12日(土),13日(日),14日(月)エモーショナルアロマセラピー・プラクティショナー養成コース
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