嵯峨副学院長のブログ

2014.06.24

スポーツのための脳と身体のつながり、原始反射からみていく、その2

スポーツにおける脳と身体のつながり、原始反射からみていく②

昨日につづいての投稿です。

スポーツにおける脳と身体のつながり① はこちら
http://saga-log.jugem.jp/?eid=797

本日は、代表的な原始反射を3つ、紹介します。 
 

モロー反射 Moro Reflex

赤ちゃん誕生の最初の動きがモロー反射としてよく表現されます。

両手両脚を広げ、息を吸い込むようなポーズをして、その後、身体の中心に向かって両手足を縮めるように動きます。

モロー反射は突然の出来事や大きな音、光、頭部の位置変化などが刺激となって、引き起こされます。ストレスへの防御反応として、副腎疲労の原因になったり、反射を持ち続けていると、以下のようなことが感じられたり、観察されたりします。

 

○ 大きな音、光などの刺激に過敏に反応する
○ 衝動的な行動をする、もしくは行動できなくなる
○ 落ち着きがない、動き回る、ADHD
○ 新しい環境への適応するのが難しい
○ 過度の不安・心配が強い
○ 集中力の持続が難しい
○ 感情のコントロールが難しい
〇 対人関係でコミュニケーションの問題を抱えやすい
〇 乗り物に酔いやすい
〇 運動をしている時のコーディネーションやバランス感覚が得られにくい
〇 視野の問題、一つに集中した時に、視界の端にある別の物にも気を奪われやすくなり、集中力の維持が難しくなる
〇 免疫能力が下がりやすく疲れやすい
〇 自己評価が低くなりやすい
 
※スポーツ選手の場合ですと、発達、統合のプロセスが全くない、というようなケースはまず、ないでしょう。
統合があいまいだったりで、状況によって、原始的な反応を示すことで、パフォーマンスが維持、向上に影響がでることがあります。
相手が強すぎたり、プレッシャーが強すぎたり、その他の状況で自分のキャパシティを超えた感覚になり、意味もわからず、「急に焦ったり」「急に真っ白」になったりしやすくなります。緊張するシーンで呼吸をとめやすくなり、せっかく、トレーニングを積んでいても、酸素摂取から、活用までのスキルが低下することがあります。
また、視野に影響がでるため、スポーツにあった集中加減の精度に差が出ます。
キレやすい、もしくは、意識してリラックスするのが難しく感じられたりします。
 

把握反射 Palmer Reflex 
 

赤ちゃんの手のひらを触れると、手を握るように指が曲がります。

この原始反射を持ち続けていると、鉛筆を握ることや文字を書くこと、手を使う細かい動作に苦手意識を持つかもしれません。

この反射が統合されていないと、下記のようなことが感じられたり、観察されたりすることがあります。

 

○       微細運動、手先が器用でない
○       鉛筆の握りが強い、ペンや道具の扱いが不器用である
○       文字を書くスピードが遅い、ストレスを感じる
〇   手だけを独立させて使うことが難しい

※ スポーツの場合、ボールを掴む、ラケットやクラブ、竹刀、オール、バット、円盤など、手を使う種目、道具を「もつ」種目で特に関係します。
この他、手に関係する原始反射として、引き起こし反射、バブキン反射などもあります。
モローと同じで、一見、使えているような動きでも、この反射の統合状態があいまいだと、手を使うときに余計なエネルギーを使います。
不調で感覚が鈍っても、その情報のキャッチが分りにくかったりします。

より繊細な動きやコントロール能力に影響を及ぼすことがあります。
腕立て伏せ系の練習をしているときに、手、肘が連動して、妙な動きをしていたりします。

手だけでなく、足底にもこの反射があり、足底反射やバビンスキー反射などがあります。
足で、地面をとらえることに影響しています。

靴の片方がだけがすりへったり、靴のかかとの内側だけが減ったり、外側だけがへったりします。
負荷を増やした練習を続けていると、片方の足だけ、くじいたり、ケガをしやすかったりします。

スパイナルガラント反射 Spinal Galant Reflex
 
赤ちゃんはこの動きを使って産道をスムーズにおりてきます。赤ちゃんの背骨の脇をなでると、刺激があった側の腰が動きます。ガラント反射を保持していると、下記のようなことが感じられたり、観察されたりします。

 

○ 脊柱側弯、骨盤の使い方に左右差がある
○ 腰痛になりやすい、緊張がある
○ 椅子に長くすわっていることが苦手でモゾモゾ動いたりする
○ 上半身と下半身の協調が悪い
○ 集中力が続きにくい
〇 「おもらし」をする時期が長かった

※その他、ペレーズ反射、ランドー反射など、上半身と下半身の連動や分離の発達に土台となっている反射があります。
※ガラント反射の場合は、左右均等にトレーニングをしているつもりでも、筋肉の付き方に左右差がでて「腰痛」を抱えやすくなることがあります。
※背筋と腹筋のバランスをみるときにもこの反射をみていくことがあります。
※赤ちゃんの時のうつぶせの時間が少ないと、これらの反射の発達、統合のプロセスのための刺激が足りないかもしれません。
 
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スポーツ分野の脳と身体のつながりをつくるブレインジム&原始反射について
本日も長くなりました。

次回も原始反射の統合について左右、空間、背中、という視点がもう少し加わってきます。

ATNR ,STNR ,TLRなどを紹介します。

続く、、、
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