2015.01.27
国体指導者資質向上講習会にてスポーツ向けブレインジムを
2015年1月24日(土)に愛媛県、松山にて
愛媛県競技力向上対策本部・公益財団法人 愛媛県体育協会様主催の
「えひめ国体指導者資質向上講習会」にて、
スポーツ向けブレインジムを紹介させて頂きました。
お時間をとって参加頂いた方々に深く感謝申し上げます。
スポーツになじみのない方向けに書きますと「国体」とは国民体育大会の略で、出場する選手は全国の各都道府県を代表して選ばれます。30種類以上の正式競技があり、大会の結果で、都道府県別に総合得点と順位が決まります。
今回の講習会の事前資料をみると、23競技から70名近くの競技関係者、指導者の方、加えて、5名の選手の方にご参加いただきました。正式種目には義務教育の授業でないような、ライフル射撃、山岳、銃剣道、なぎなたなどの種目があります。
参加された指導者の方は、ほとんどが男性で女性は数名のみ。
スポーツの世界はまだまだ、監督、コーチ共に男性が多いのですね。
この講習会では、ブレインジム初めての方がほぼ全員でした。
ブレインジムは米国の教育者が考案した、カラダや動きを使って、脳刺激し、身体のつながりを深め、学習効果やパフォーマンスを高めていく教育プログラムです。約30年の歴史の中で、最初は米国の小学校や教育機関で行われていましたが、現在では、これに限らず、ビジネス、スポーツ、芸術、子育てなどの分野で世界80か国で活用されています。
さて、午後の講習会の前に選手の方と1時間半のセッションを。
最初に過去に行っていた競技があれば伺い、繰り返す怪我の有無などお聞きしました。
過去にしていたスポーツと怪我、身体の状態は、ワークを作るときにアイデアの元になるからです。
以下、写真は主催者の方に許可を得たものを掲載。
カヌー、ホッケー、ボクシング、なぎなた選手の方がご参加。
そして具体的な望み、理想もお聞きします。
「こんな風に動きたい」「こんな力をつけたい」というのがありますか?
と伺うと、理想を話す選手もいますし、課題を取り上げる選手もいます。
今回だけでなく、どんな時も、その時に、本人が望んでいることには、意味があります。
望んでいることを確認しながら、その方向性の確認のために、もう少し質問を加えたりすることもあります。
ブレインジムを試しながら、基礎トレーニングや空間の感覚、相互コミュニケーション、頭と身体のつながりをつくるバリーエーションのワークを紹介していきました。どれも、日頃たくさんのトレーニングをしている選手の方にとっては、
「えっーーーー!こんなんで!!簡単すぎない??これで、何かあるの?」
となるような簡単な動きが多いのです(笑)。
可能性は、
負荷を高めることで、得られることも、ありますが、
ラクな負荷で、得られることも、いろいろあるのです。
私からメッセージはこの2つめの部分。
午前の終わりには、選手の方から、いくつかのより具体的な質問と理想をいただき、午後の指導者向けのセミナーへ。
自分自身の身体と脳のつながりを体験することをしながら参加自由のワークが進んでいきます。
時にはグループを分けてワークを行い、観察について「秘密?」の話をすることも。
そして、ブレインジムを試した後に、選手への導入法の具体例をデモンストレーションで紹介しました。
<選手とのセッションで最も多い種類のテーマ>
過去の怪我や失敗が自分のパフォーマンスに影響すること(練習でも大会でも)
ここに触れながら手や足を今よりもスムーズに使う、という点で最後のワークを紹介しました。
4時間という短い時間でしたが、熱心に最後まで参加してくださった方々へ
ありがとうございました。
選手や指導者の皆様の今後のご活躍を心から応援しております。
<番外編>
愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」ちゃん。
愛顔つなぐ えひめ国体は2017年開催です。
今回は四国に住む大学同期の友人も松山で会い松山観光をしました。
松山城、道後温泉、他、
愛媛のものを使った美味しいお食事を出してくださるレストラン「棗」さん、
ロープウェイにのる途中のお店も、美味しそうなお店がありましたよ。
道後温泉も改修されるらしいので、是非お早目に足を運んでくださいね!
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今回の講習会では大人数の多種目、そして、指導者の実技、ということで、いくつか、グループダイナミクスなど、もう少し工夫できたかもしれない、という点がありますが、それらは、今後に生かしたいと思います。
留守を守ってくれるスクールの同僚、そして、夫や息子、母など家族あっての出張となりました。
とても感謝しています。