2018.05.02
米国オリンピック選手の元コーチが行う原始反射・統合ワークをサポートして
2018年4月29日、米国オリンピック選手の元コーチで原始反射・発達運動の専門家、キャロル・アン・エリクソン先生が、東京都新宿区の区立小学校を訪問し、日本選手権に向けて練習に励む選手へのコーチングを行い、私もサポートに入りました。
キャロル・アン先生は競技スポーツに加え、未就学児からシニアまでの教育に50年携わってきたスペシャリストで、現在は米国の他、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、シンガポールでも指導をしています。
そんな先生のワークの特徴は、メンタルとフィジカルトレーニングを統合し、パフォーマンス向上すること、個性を大事にしながら、成長をスムーズに導くことにあります。
私自身は2013年に「動きの探索」というコースで先生から初めて学びました。
先生の教えはメンタルトレーニング・フィジカルトレーニングの重要性に理解を示しつつ、その両方を同時に刺激していくプログラム。
実際のセッションでは、ウォーミングアップで基本動作を観察すること30分、
それから、選手・コーチへ質問があり、動きの課題と関係の深い原始反射についてのチェックが行われ、
そのチェックをもとに、統合ワーク、アドバイスが行われ、その日のセッションは終了しました。
統合ワークによって、選手の表情や動きが変わるのが大変興味深いことです。
神経や筋だけでなく、動きやメンタル面にも働きかけるこのワークは継続することで、成長が加速していくため、
先生が帰国されてからは、その後の統合ワークを私が継続することになっています。
練習後、現状と今後のワークの説明が行われ、コーチとのミーティングの時間がもうけられました。
コーチからの質問
・手先の器用性を高めるためには?
・動きに正確性とスピードをもたらすには?
・選手が試合の日に緊張しすぎているときに、何か方法はあるか?
・指導者がテンパっていると選手にどのように影響するの?
・大会でミス、失敗をしたときには?
・ケガ、手術後のトラウマ、身体が無意識にこわばる場合、それを和らげながら、練習に励むためのよい方法はあるか?
など、練習や大会で生じることについて、メンタルとフィジカル(脳と身体のつながり)の成長という視点から、コーチに説明されていました。
その熱意といったら、
「ちょっとお行儀わるいけれど、いいかしら?」と言って
お箸を「剣」や「刀」にみたてて、説明したり、
「ちょっとこことで、(手術をした側の)足を使って、チェックしていいかしら」とワーク
を説明したり。
コーチは元世界選手権メダリストでもあって、キャロル・アン先生の説明を、すぐに実践しては、身体感覚の違いを感じていました。一緒に参加した大学生選手も将来は教師、指導者になることを目指していることもあり、先生の説明に大変興味深く耳を傾けていました。
その夜、キャロル・アン先生の滞在場所で、
・各選手別のアプローチ
・チーム全体へのアプローチ
・コーチ用のメニュー
この3つについて、引継ぎが行われました。
来週にはコーチと再会してワークを開始します。
今回の機会がコーチや選手の皆様の次の成長へつながるように、
私もベストをつくしていきます☆
キャロル・アン先生
オーストラリアから日本へ移動して指導、約5週間も外国滞在でお疲れの中、丁寧で大きなエネルギーを注いでくださったこと、
まだまだ、学び途中の私の意見や疑問にこたえてくださったキャロル・アン先生、ありがとうございました。
最後になりますが、武術チームの選手やコーチの皆様、このセッションに関わり、応援して下さった方にも深く感謝いたします。
これからも、動きながら、学びを深め、その効果を還元し続けたいと思います。
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自然療法の国際総合学院IMSI 嵯峨慈子
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