2014.09.27
ロイヤルフリーホスピタルが勲章を受賞した本当の理由とは?
本日は、東洋医学の授業の後、イギリス・ロイヤルフリーホスピタル&ダブリン・Botanica出張報告会が開催されました!
IFPAコースの卒業生や受講生、病院でボランティアをするセラピスト、サロンの経営者、精油のサプライヤー、鍼灸師など、たくさんの方にお集まりいただきました。
ありがとうございました!!
ロイヤルフリーホスピタルにおけるアロマセラピーマッサージの取組みについて、施術、オイルについて、補完療法のスタンスなど、具体的なお話をさせて頂きましたよ。
「キースさんの、癌の方へのマッサージの圧はこのくらい」
「圧を感じにくい多発性硬化症などの方には、このくらい」
と、数名の方にご体験頂きました。
皆さん、想像以上に優しい圧で驚かれていました。
(全員に施術体験頂けなくて、ごめんなさい!!!)
現場で実際に使われているオイルやクリームを皆さんに手に取って頂き、香りや感覚を確かめて頂きました。
現場でセラピーを行っている方から具体的なご質問も頂き、とても活気のある報告会でしたよ。
これまで、ブログに書いてこなかったのですが、
今日の報告会で、「何故、数々ある補完療法を取り入れている病院の中で、ロイヤルフリーホスピタルだけが、勲章を受賞したのでしょうか?」ということをお話させて頂きました。
イギリスには、アロマセラピーだけでなく、リフレクソロジー、鍼、マッサージ、イメージ療法などたくさんのセラピーが無料で受けられる病院が、他にも色々とあるのです。
その質問を、直接キースハント氏にぶつけてみたところ、少し考えて、「本当のところはよく分からないけど・・・」と前置きしたうえで、こう仰いました。
「ロイヤルフリーホスピタルは、全ての病棟において、いかなる状態の患者さんにもアロマセラピーマッサージを施している(もちろん、医師の許可のある場合に限る)。
他の病院は、癌の方専門だったり、特定の病気の方に補完療法を行うことが多い。
ここでは、例えば、集中治療室や隔離病棟などにもセラピストが入っていき、アロママッサージが行われている」
とのことでした。
例えば、集中治療室では、心拍数が上がりすぎてすぐに手術などができない患者さんに対して、セラピストが10分間時間を与えられ、アロママッサージによって患者さんの心拍数を落ち着かせ、手術ができる状態にするのが役目なのだそうです。
他にも、西洋医学的には対処の方法がないAWS(腋窩リンパ管線維化症候群)や、身体に触れられないほどの深刻な状態にある方(このような方へは顔に触れることが多い)など、医療現場の重要なシーンで、セラピストが様々な役割を果たしているのだそうです。
ロイヤルフリーホスピタルの勲章受章は、まさにセラピストが長年の経験のなかで培ってきた、高い技術と応用力が評価された結果なのですね!
勿論、これを皮切りに、他の病院の活動も注目され始め、第二、第三のキースさんが現れるでしょう。
これからも、英国の医療現場における補完療法の事情に目が離せませんね。
また新情報がありましたらご報告させて頂きます。
さて、キース・ハント氏による特別ワークショップ「医療におけるホリスティックケア」の早期割引締切は9月29日ですよ~!!
20年以上にわたり培われてきた、ロイヤルフリーホスピタルで実際に行われている実技が日本で初めて紹介され、ターップリとご指導頂ける貴重なチャンス!
こんなチャンスは、他にありません!
質疑応答の時間もしっかりと取りますよ!
それに、セラピストの心の在り方や、医療チームとの連携、患者さんとの心の交流など、セラピストとして学ぶことがたくさん!!
医療現場で働くことを希望している方や、セラピーを導入したい医療職の方、ケアが必要なご家族がいらっしゃる方などにも是非おすすめです。
海外の実情を知ることで、日本のセラピストが一歩でも二歩でも前進できますように。
そして、必要な人の所に、ケアの手が届きますように!!