2024.10.02
アロマセラピー界に光を照らす、精油の効用の科学的解明の第一歩!
「アロマには効果があるのに、なぜもっと医療現場で活用されないのだろう……」という疑問をお持ちの方も多いと思います。
「眠れない!」と訴えていたクライアントがスヤスヤと寝てしまったり、不快な痛みがアロマでスッキリ解消されたり、塞ぎ込んだクライアントが笑顔になったりするなど……、アロマセラピストにとっては、精油がミラクルな働きをするのを目撃するのは日常茶飯事。
多くのアロマセラピストの方は「精油には効果がある!」と実感していることでしょう。
しかし、個人の体験談は、科学的エビデンスとは言えません。
アロマで症状が軽減されたとき、それが本当に「精油の効用」なのか、「タッチングによるもの」なのか、はたまた「プラセボ」なのかを科学的に検証することは、実はとても難しいことなのです。
「クライアントの症状が軽減されるのだから、精油の効果でも、タッチングの効果でも、プラセボでも、何でも良い!」と思う方もいるかもしれませんが、医療現場で活用するには、明らかに「精油の効果である」という科学的で明確なエビデンスが重要です。
実は、我々アロマセラピストと同じように「なぜアロマがもっと医療現場で活用されないのだろう……」という想いを抱き、「エビデンスが無いなら、自分でエビデンスを取ろう!」と精油の作用の科学的な解明を目的とした研究をおこなっている研究者が日本にいらっしゃるのです!
それが、国際医療福祉大学 成田薬学部教授の佐藤忠章先生です。
元々は漢方がご専門の佐藤先生は、アルツハイマー型認知症、不安、ストレス、脳疲労等さまざまな症状に対する精油の活用について研究をおこなう第一人者。
精油を嗅いだ時と皮膚に塗布した時、成分がどのように作用するのかを、”プラセボを完全に排除した状態”で実験をおこなっていらっしゃいます。
来月、佐藤先生のこれまでの精油の研究とその手法、そして精油の作用の科学的エビデンスについてタップリと学ぶ、2Dayオンラインセミナーを開催することになりました!
Day1のテーマは、「嗅いだ精油成分の分子が、脳にどのように作用するのか」
「精油の分子は、嗅上皮から嗅神経を刺激し、電気信号となって脳へ伝わる……」という神経学的伝達経路がよく知られていますが、これでは脳内に精油がどのくらい移行したのかを測ることはできません。
そこで佐藤先生は、精油を嗅いだ後、精油の分子が血流に入り、脳のどの部位に、どのくらいの量が運ばれてしていくのかを詳しく調べ、「薬学的伝達経路」を世界で初めて解明しました。
精油の種類や成分にもよりますが、嗅いだ精油の成分は(電気信号ではなく分子そのものが)、確実に脳の様々な部位に移行していることが分かりました。
Day1では、このアロマセラピストに殆ど知られていない「薬学的伝達経路」について、その実験の手法と結果を佐藤先生に解説していただきます。
Day2のテーマは「香りの無いアロマセラピーに、効果はあるのか」
アロマセラピーの教科書には「精油の芳香成分が皮膚から身体に浸透して効果を発揮する」と書いてありますが、果たして本当なのでしょうか?
実は、香りを嗅ぐことで良い気分になり、それが身体への良い影響を与えているだけなのではないでしょうか?
そんな疑問を解決するために、佐藤先生は「香りを感じない状態」で人体に精油を塗布し、その効果を計測しました。
Day2では、皮膚に塗布した精油の作用を測る実験方法や結果について、佐藤先生に詳しくお話ししていただきます。
この2Dayセミナーは、医療現場でおこなうメディカルアロマセラピーの興味のある方、精油の科学的エビデンスに興味のある方、本当の精油の効果を知りたい方に、とてもおすすめです。
アロマセラピストにとっては、アロマセラピーが他の各種セラピーとどのようにその作用が異なるかを、科学的エビデンスとともに明確に説明することができるようになるでしょう。
アロマセラピストが絶対に知っておくべき、精油の科学的な知識とデータが得られる素晴らしいセミナーです。
是非、お見逃しなく~(^^♪