2020.05.09
オランダの医療現場におけるアロマセラピーその4 アロマセラピストは医療と患者さんの架け橋となれる
その2「本当に効果のあるアロマセラピーを探って行き着いたCO²エクストラクト」
の続きです。
オランダのクリニカルアロマセラピーの第一人者・マデレイン・ケルホフ先生より、現地の情報をいただいたのでシェアいたします。
もし癌になったら、その人は、腫瘍学の専門の医師の所に行き、手術や化学療法、放射線療法など、従来の医療を受けることになるでしょう。
でも、その腫瘍学の専門家は、ホリスティックな視点で痛みや苦痛を取り除く自然療法については詳しくはありません。
例えば、放射線療法の後に起こる皮膚炎に対して、どの精油を、どのように使うのが良いといったアドバイスは専門外のことです。
一方、セラピストは、自然療法の専門家ではありますが、癌とともに生きる患者さんがどのような不安や症状を持ち、どのような治療を受け、その副作用がどのようなものであるかは、詳しくは知らないでしょう。
私たちが目指すのは、医療のことも自然療法のことも、両方熟知している、架け橋になることのできるアロマセラピストです。
患者さんを本当に理解し、寄り添い、患者さん中心に据えた全人的なケアを行うことができるのが、わたしたちアロマセラピスなのです!
私たちは、単に患者さんの気分を良くするだけではなく、また痛みや苦痛を緩和するだけではなく、自然療法を使って患者さんにパワーを与えることができるセラピストです!
このようなアロマセラピストがもっと現場で活躍できるよう、約20年前からオランダでクリニカルアロマセラピーのコースを開講し、医療従事者と医療の現場で活動したいセラピストが共に学んでいます。
現在では、たくさんの卒業生が、多方面で活躍しています。
オランダで、最もアロマセラピーが活用されている現場は、ホスピスです。
多くホスピスはチャリティ財団により運営されているため、精油やCO₂エクストラクト、その他の材料もホスピス側が用意してくれるのが通常です。
そのため、患者さんは無料でアロマセラピーのケアを受けることができます。
また、介護や訪問看護の現場でも、アロマセラピーが活用されています。
訪問看護では、看護師が家族の要望を聞いて、スキンケアやインヘーラーの使用など、その状況に合わせたアロマセラピーの活用法を家族に伝授するということも良くあります。
アロマセラピーのおかげでQOL(生活の質)が向上した!
アロマセラピーのお陰で、生きる希望が湧いてきた!
患者さんから、そんな嬉しい声も聞こえてくるようになりました。
医療現場におけるアロマセラピーの活用は、ここ10年で急激に広がってきているのです。
2020年10月31日~11月2日、来校とオンラインと同時開催予定です!
マデレイン・ケルホフ氏来日セミナー~医療現場で行うクリニカルアロマセラピー~
認知症、がん、緩和ケアの現場で行われる最前線のFusion AromaCare™
自然療法の国際総合学院IMSIの授業は、当面の間、オンラインで対応しています。
オープンキャンパス、ガイダンスもオンラインで承っています。お気軽にご相談ください。
★IMSIウェブSHOPは営業していますので、オーガニック精油やディエンチャングッズなどは通常通りご購入いただけますが、発送は順次となります。ご了承をお願いします。