2017.08.27
「認知症とメディカルアロマセラピー」セミナーを開催します。
認知症とメディカルアロマセラピー
精油の研究からみる予防と回復
65歳以上の15%が発症するといわれる認知症は、今や生活習慣病と並ぶ国民病の一つとなっています。鳥取大学では長年の認知症研究が行われ、認知症の初期症状と嗅覚機能の低下の密接な関係に着目されてきました。
多くの検証を重ね、辿り着いたのが「香り」です。様々な香り成分を検証し、最も高い効果(認知機能テスト)を示した数種類の精油にしぼり、介護施設の臨床検査において、有意な結果が確認されました。嗅覚への刺激による認知機能の改善を見出した臨床研究論文は、世界でも貴重なエビデンスとして、その価値が評価され、海外からの問い合わせが多いそうです。
最近まで「予防や回復は困難」と考えられ、未だに有効な治療法や薬がない認知症。世界で一番最初の「超高齢社会」となった日本の「認知症対策」という道のりは始まったばかりです。
本セミナーは鳥取大学医学部で研究された「認知症患者におけるアロマセラピーケア」について、その方法や過程、効果の点から解説する共に、予防として取り組む際のポイントなどを教えていただきます。
セミナー開催にあたって
「認知症にアロマ!?」とテレビや雑誌で、ブームになった時期から興味を持ち続けていた、鳥取大学医学部の臨床研究。WEBサイトではあまり情報がなく、その後、気にかけていたこともあって鳥取県米子市にあるハイパーブレインさんに連絡をとり、代表の鍵谷さんからお話をうかがう機会をいただきました。
全国のドクターや研究者、国内外の富裕層や大企業からビジネスについて、精油の効果について毎週のように問い合わせがくるのだそうです。研究中のお話、嗅覚と認知症の予防やケアのお話、そして、統合医療に関心をもつ医師との交流など、「アロマセラピストの知らないアロマの世界?!」がたくさんで、とても興味深いものでした。
アロマの可能性としても、学びになり、勇気にもなり、発見でもあり、「是非とも、私たちのスクールでもお話し下さいませんか」と依頼したところ、ご快諾いただきました。
メディカルアロマセラピーにご興味のある方、認知症、老化、認知機能にご興味のある方、臨床にご興味のある方へ。アロマセラピーの視野を広げ、また、安全で正しいアロマセラピーのあり方についても学びを深めていく機会になればと考えています。
鳥取からきていただき、セラピストのためにお話下さる貴重なセミナーになります。特に年齢の高いクライアントやご家族のケアにご興味のある方と一緒に学べたらと思っています。皆さまどうぞ、楽しみにご参加くださいませ。
(IMSI副学院長 嵯峨慈子)
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9月の1週目にある英国IFPAカンファレンスに参加します。
久しぶりのロンドンで、昔働いていた同僚にも会えますし、
講演内容もメディカル系から教育心理系までたくさん。
こちらのブログでもショートレポート予定です。
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