2026.04.01
緊張しやすい、疲れやすい、うまく動けない|身体の反応を原始反射から考える
人前に出ると、身体がガチガチになる。
音や周りの動きが気になって、集中したあとはぐったりする。
姿勢をよくしようとしても長く続かず、首や肩ばかりに力が入る。
頭では分かっているのに、身体が思うようについてこない。
こうしたことが続くと、
「体力がないのかな」
「緊張しやすい性格だからかな」
「もっと慣れれば大丈夫かな」
と思うかもしれません。
でも、身体を見ていると、それだけでは説明しきれないことがあります。
本人はじっと座っているつもりでも、脚を椅子に絡ませていたり、背もたれに強く寄りかかっていたりする。
人前では平静に見えても、肩や顎にずっと力が入っている。
文字を追っているだけなのに、首や目のまわりまで疲れてくる。
そうやって身体が、無意識に姿勢を保ったり、刺激に備えたりしていることがあります。

原始反射という見方を加えると
私たちの身体には、考えるより先に起こる反応があります。
急な音にビクッとしたり、転びそうになったときに手が出たりするのも、その一つです。
原始反射も、赤ちゃんの頃に見られる自動的な身体の反応です。
成長すると前に出にくくなっていきますが、子どもや大人でも、姿勢や動き、緊張した場面などで、その影響が見られることがあります。
例えば、ただ座っているだけなのに疲れる。
頭を動かすと、身体まで一緒に動く。
手を使うと、顎や肩まで固くなる。
緊張すると、普段できる動きが急にぎこちなくなる。
こうしたことにも、身体の自動的な反応が関係している場合があります。
もちろん、原始反射だけですべてを説明することはできません。
ただ、「もっと頑張る」以外の見方が見つかることがあります。
実際には、身体のどこを見ているのか
原始反射のセッションでは、まず困っていることを聞きます。
そのうえで、立ち方や座り方、頭を動かしたときの全身の動き、左右差、呼吸などを見ていきます。
私が気になるのは、できるか、できないかだけではありません。
例えば、頭を動かしたときに、なぜ肩まで一緒に固くなるのか。
手を伸ばしたときに、なぜ息が止まるのか。
どこかを支えるために、別の場所が必要以上に頑張っていないか。
そういうところを見ます。
姿勢を崩すことも、身体を動かし続けることも、単なる悪い癖ではなく、身体を安定させるための工夫になっていることがあります。
そこが分かると、「姿勢を直す」「もっと頑張る」とは違う方法を考えやすくなります。
身体に触れて分かることもあります
私が行っている原始反射統合では、身体に触れて行う「統合セラピー」も使います。
決まった手順を一律に当てはめるのではなく、触れたときに身体がどう反応するか、呼吸や力の入り方がどう変わるかを確かめながら進めます。
同じ「疲れやすい」「姿勢が保ちにくい」という人でも、身体で起きていることは同じではないからです。
働きかけたあとに、もう一度立ったり座ったりすると、
「さっきより楽」
「肩に力を入れなくても立てる」
「息が入りやすい」
と感じることがあります。
大きな変化でなくても、こうした違いは、その人の身体を知る手がかりになります。
気持ちだけでは変わりにくいときに
緊張しやすさや疲れやすさ、動きにくさには、いろいろな背景があります。
それでも、
気持ちを切り替えようとしても変わらない。
練習しても、どうしても身体に力が入る。
そんなときは、身体の反応から見てみるのも一つの方法です。
「どうしてできないんだろう」と考えるだけでなく、
「この身体は、どこで頑張っているんだろう」
と見てみる。
原始反射は、そのための一つの手がかりになります。
原始反射そのものについて初めて知った方へ
原始反射とは何か、なぜ子どもや大人の身体を見るときにも関係するのかは、こちらの記事で紹介しています。
原始反射とは? 大人や子どもの「なぜ?」を身体から考える
https://www.imsi.co.jp/sagalog/24881/

