2024.10.18
考えすぎて行動できないのは対称性緊張性頸反射(STNR)の影響かも
目次
1. はじめに:考えすぎて行動できない、そんな自分に心当たりありませんか?
「やるべきことが分かっているのに、なかなか行動に移せない」「頭がいっぱいでモヤモヤして、身動きが取れなくなる」ということはありませんか? こうした状況は、性格や意志の問題だけではなく、身体と脳の連携がスムーズに働いていないことが原因かもしれません。
この状態には、対称性緊張性頸反射(STNR)が関わっている可能性があります。STNRは、赤ちゃんがハイハイをする過程で統合される反射で、頭と身体の動き連携させるための重要な役割を果たします。しかし、この反射が未統合のまま残っていると、頭で考えることが多くなる一方で、身体への意識が薄れ、行動につながらない状態が生じることがあります。
2. STNR(対称性緊張性頸反射)が未統合だと起こる具体的な問題
・考えすぎて行動に移せない
頭の中で考えが堂々巡りし、何をすればいいか分かっていても実行できません。
・姿勢を維持するのが苦手で、集中力が続かない
デスクワークや勉強をしていると、長時間同じ姿勢を保てず、気が散りやすくなります。
・身体の感覚が薄れ、動きがぎこちない
頭でばかり考えてしまい、身体の動きが伴わなくなることがあります。

3. STNRだけではない!他の反射との関連性
感情や行動のコントロールには、スパイナルガラント反射も関わっていることがあります。この反射が未統合のままだと、腰や背中の緊張が高まり、長時間座っているのが苦手になります。集中力が続かない原因として、STNRとガラント反射が相互に作用しているケースもあります。
このように、複数の反射が影響するため、一つの反射だけで解決を図るのではなく、総合的な視点でチェックすることが大切です。
4.STNRを統合することで期待できる変化
・考え過ぎる癖が解消され、頭がスッキリする
・物事をシンプルに考えられるようになり、行動に移しやすくなります。
・集中力が続き、長時間作業に取り組めるようになる
・姿勢が安定することで、疲れにくくなります。
・身体の感覚が戻り、自然に動けるようになります。
5. どのようにSTNRを統合するの?
以下のような基本アプローチが有効です。
・姿勢維持筋の調整:抗重力筋を整えるエクササイズ
・四つん這いの姿勢での体操:頭の動きに合わせて手足を動かすエクササイズで、脳と身体の連携を強化します。
・専門的なチェックと指導:他の反射(例:ガラント反射)が影響している場合もあるため、総合的な統合を進めるために、専門家のサポートを受けると効果的です。
考えすぎて行動できないという悩みの裏には、STNRをはじめとする原始反射が関係していることが少なくありません。心身のバランスを整え、本来の自分らしい生活を取り戻すために、原始反射の統合の基礎を実践してみるのがおススメです。
#STNR #対称性緊張性頸反射 #考えすぎ #協調運動
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