2022.06.25
キレやすい、癇癪、感情の起伏が激しいケースでの原始反射統合
・キレやすい。
・感情の起伏が激しい。
・よく癇癪(かんしゃく)をおこす。
・否定されると、どんどん、声が大きくなる。
・嫌なことがあると、モノにあたることが多い、時には壊すことも。
あなたやあなたの周りには、このようなことで悩んでいる方はいませんか?
原始反射統合のセッションをしていると、「癇癪をなおしたい」という相談を受けることが多くあります。
「嫌なことがあると大声で泣き叫ぶので、困ってしまう」という保護者からの話もよく聞きます。
もっと聞き続けてみると、癇癪というお悩みをもちながら、同時に、不安が強い、落ち込みやすい、緊張しやすいなど、他の問題も抱えている、ということもあります。
このようなメンタルの問題には、ゆっくり話を聞いてくれる大人がそばにいることや、気持ちが安定するような環境が大切です。
くわえて、もうひとつ言うならば、「身体を整える」ことも大切です。
癇癪を生じる原因には「感情の発達の未熟さ」があるといわれますが、この感情発達に先行して発達するのが「身体」です。とりわけ原始反射とよばれる身体の初期発達は、感情の発達をスムーズに促していく上で重要です。
原始反射には手、足の動き、首の動き、全身の動きなど、10以上の種類があり、これらの発達を促すと「身体を整える」ことに役立ちます。
では、癇癪があるときには、どの原始反射の発達を促すとよいのでしょうか?
これには個人差があり、実際には身体を動かしたり、触れたりして原始反射の統合レベルを確認することをおすすめします。ですが、私はこれまでの実践経験から、次のような原始反射への働きかけが必要であると考えています。
・モロー反射
・TLR 緊張性迷路反射
・把握反射
・口唇探索反射
・STNR 対称性緊張性頸反射
・ATNR 非対称緊張性頸反射
これらの原始反射は、視覚や聴覚、さまざまな感覚を統合することで情報整理に役立ったり、自分の姿勢を安定させたり、ラクに身体を動かす(行動する)ことをよりよくサポートします。
セッションやセミナーでこのアプローチのことを知り、実践した人の多くは、
「身体が整ってくると、心も整ってくる」
「身体のアプローチを知ったことで、子どもを叱ってばかりいたが、そうではなくなった」
「子どもが、身体のアプローチの効果を自分で感じているようで、またやって!と頼まれるようになった」
などといった声を聴きます。

癇癪をおこしているときは、子どもであっても、大人であっても、なかなかその場で鎮静するのは難しいもの。ですので、身体を整えることで、感情の発達をその土台からサポートし「癇癪をおこしにくい心身の仕組み」を育てていくことが大切だと考えています。
また、この投稿の最初の頃に書いた「癇癪と同時に持ちやすい不安や落ち込み、緊張」などの他の問題のサポートにも役立ちます。
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