2022.06.27
「触覚過敏に原始反射って、いいんですか?」
個人セッションや原始反射のセミナーをしていると、「触覚過敏があるんですが、原始反射と関係ありますか?」
とか、「原始反射でよくなりますか?」という質問をよく受けます。
日頃、「はい。改善されることが多いので、試してみる価値があると思います」とお話して、ワークを提案していますが、このブログでは、追加で書いてみたいと思います。
触覚過敏のお悩みを、具体的に伺ってみると
・服のタグや縫い目などが肌に直接ふれると不快になる。(⇒子どもの場合は、キーキーと機嫌が悪くなる)
・服を着たときの「チクチク」が気持ち悪い。(⇒セーターが着られない、タートルが苦手)
・ある素材を着たときの肌触りが不快で、その素材の服を着ることができない。
・手に汚れがつく、皮膚が濡れるなどを極端に嫌う。(他:潔癖症かと心配になるも!)
・人から触られることに抵抗感がある。
・手をつなぐ、握手、ハグ、スキンシップなどが苦手。(他:それが嫌で学校に行きたくない、仕事に集中できない)
・整体やマッサージをうけても、心地よく感じず、かえって緊張してしまう。
・ざらざらしたコップなどを、肌触りが気持ち悪く、持つことができない(他:みなと同じ道具をもって、作業ができない)
などのお話をお聞きします。
このように皮膚に何かが触れることでの「不快さ」が、日常生活に支障をきたすほどになると、「触覚過敏」と言われ、お困り感が増えてきます。
「触覚過敏」は感覚過敏のひとつで、皮膚への些細な刺激であっても、刺激に対する感覚を脳が大きく受け取ってしまっている、または過度に敏感に受け止めてしまっている状態です。
このような状況では感覚の統合がスムーズに促されず、その人の脳と身体の間で、触覚刺激の情報統合がスムーズにできていないのです。
【触覚過敏と原始反射の残存】
原始反射とは、胎児から生後9か月くらいまでにみられる本能的な身体の動き(反射)のことで、人生で最も初期の身体の発達を支えています。また、この時期には、その後、何年もかけて発達する「触覚を含む様々な感覚」の統合もはじまっています。
このような関係から、触覚過敏で必要な感覚の成長に「原始反射の統合」が影響していると考えるのは、自然なことでしょう。
実際に、触覚過敏がある方へ、原始反射の確認をしてみると、子どもでも、大人でも原始反射が残っている(統合不足)ケースが多くあります。
【触覚過敏があるときには、どの原始反射に働きかければよいか?】
次の投稿に続く
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